青空文語

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小倉唯 LIVE TOUR「Step Apple」大阪公演 感想

ライブのネタバレを含みます。

「Step Apple」大阪公演に行ってきた。

3rdアルバム「 ホップ・ステップ・アップル」を引っ提げてのツアー。前回のツアーの実績からも盤石かと思われたが、初日はまさかのアクシデント。

冒頭の3曲が終わり、唯さんが
「ちょっと体調不良です」
という趣旨のことを言った。その時に何となく感じてた違和感の正体がはっきりした。

本人はちょっと…と言っていたが、ちょっとでないことはパフォーマンスを見れば明らかだったと思う。

特に、声が出ていないのが顕著だった。
最初は音響か席の位置かと思ったがそうではなかった。

とはいえ、何かしらの体調不良を抱えながらあのクオリティというのはすでにすごいのだが、いつもの唯さんとは明らかに違っていたし、何より本人の元気がなかったように思う。

僕はネガティブなオタクなので、体調不良と言われると終始そのことが気になって仕方がなかった。

ストイックな唯さんがステージで体調不良を口にすること、そしてその状態のままステージに立つことにどれほどの葛藤があったかと思うと、心がかき乱されてしまった。

「アップル・ガール」で苦しそうにしていた唯さんを見て、なんとなくこのまま終わるのかと思っていたのだが、心が折れてしまった。アンコールの大好きな「永遠少年」も呆然と聴いていた。

いつも完璧な唯さんがあんな風に弱々しそうにしているのを見て、心配の方が勝ってしまった。

ただその一方で、体調不良を打ち明けてくれて良かったとも思っている。何も触れられなかったらモヤモヤして終わっていただろうし、唯さんの誠実さが表れている行動だと思った。

そして何より、そんな状態でありながら、来てくれた人を全力で楽しませようと努力する唯さんの姿は本当に心打たれた。

最後のMCでも体調不良であったことに触れて、みんなの応援のお陰で頑張れたと言ってくれた時に、ネガティブなオタクの私もようやく気持ちの整理がついた。

だから最後のピーナッツ!だけは心の底から楽しめたし、これだけでも行ってよかったと思えた。

ありがとう唯さん。

あとこれは本当にそんな人がいるかは知る由もないことなのだが、明らかに唯さんのコンディションが悪いと理解していながら、楽しむということに徹する人もいたのかもしれない。そう思うと、YYC総会で感じたこの現場の暖かい雰囲気も、そういうファンがいてこそだと思ったし、僕にはそのメンタリティがないので素直に尊敬する。

それにしても、神に愛されているはずの小倉唯さんに、ツアー初日からこんな試練が降りかかるとは、一体どういうことだろうか。神に愛されているからこその受難なのだろうか。

兎にも角にも、今は明日の公演が無事に終わり、唯さんが元気になってくれることを祈るばかりである。

あと衣装はめっちゃ可愛かった。